デザインのはてな

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分かってほしくて、ついつい説明?

 

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 たまに小説を読むと、繊細な情景や複雑な人間関係を読み手に分かってもらうために、冒頭が説明っぽい文章になっているものを見かけます。「私は現在37歳で、妻と2人暮らし。フリーでデザインの仕事をしている…」といった感じ。一方で、具体的な説明は無く、読み進めていくうちに背景や人物像が明確になっていく場合もあります。どちらも良いのですが、自分たちの仕事に置き換えると、相手に分かってもらいたいときに前者を選びがち…。分かってもらうための方法としては後者でもいいはずなのに、しっかり説明してしまうことが多い印象があります。

 

広告など、短い時間のコミュニケーションで伝えるためには致し方ない部分もありますが、少しずつ分かってもらう方法もある。ドラマなんかは、登場人物を詳しく紹介するセリフやナレーションは少ないですよね。「うちはこういうコンセプトでやっています!」と説明するのも、分かってもらうための1つの方法ではありますが、伝わる反面、「はい。分かりました。」で終わってしまう可能性も高い。受け身の情報は、一瞬しか残らないと思っています。相手に自分から分かってもらう方が残るイメージ。だから、もし相手に本当の意味で興味を持ってほしいのだとしたら、私は少しずつ分かってもらうコミュニケーションでも良いのではないかと思うようになりました。

 

 

あなたが興味を持ったことは、詳しく説明されたことでしたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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