「こだわりの〜」禁止?
いかにソレを言わずして、相手に受け取ってもらうか。若い頃に、世の中に溢れた常套句ばかり使っていた私に、当時教えてくれたある先生がよく言っていました。「こだわりの〇〇」は、「こだわって作っているんですよ!このこだわりを分かってください!」と言っているようなもので、逆にそこまでアピールしないと伝わらないようなことなのか?とも受け取れます。ストレートに伝えているとは言え、もう見飽きて何も感じません。何より、「こだわってるな~」は受け手が感じることで、発信する側が押し付けることではないんですよね。
本当に高級なお店が「高級」という言葉を使わないように、こだわってものづくりをしている人も「こだわり」を使っていない印象があります。「かっこいい」も「かわいい」も「オシャレ」も…。使っているとしたら、第三者がそう表現してしまっているだけ。言わないと伝わりづらいから…と分かりやすく伝えているつもりでも、結果的に「こだわり」という言葉だけ残って、何にこだわっているのかが残らなかったりもします。「こだわってることは分かりました」と「こだわってるんだな~」は全くちがう。そこをどう表現するかが腕に見せ所かもしれません。
あなたが、こだわりを感じたものは、向こうから「こだわってます!」と言っていましたか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、1年前はこんな記事でした↓