デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

読んで欲しいなら顔のとなり?

 

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 人が一番関心があるのは『人』。私のように他人にあまり興味のないタイプの人でも、少なからず関心を持ってしまいます。だから広告には有名人に限らず人を入れることが多く、知らず知らずのうちに私たちはその広告を見せられているんですよね。でも広告主は、別に広告に載せた人を見てほしいわけではなく、商品のPRをしたいわけです。ただ、キャッチコピーや商品名を読んでもらうのはとても難しい。そこでどの広告も、見てもらいやすい人の顔のすぐ近くにキャッチコピーを載せています。興味のない内容でも、顔の隣なら2番目に見てもらえるかもしれないから。

 

このデザインなら最初にここを見るはず!とどんなに自信があっても、実際はそうなるとは限りません。大きな文字にしたり、目立つ表現にすれば見てもらえるというのは、こちらの勝手なイメージです。文字だけで読んでもらえる秀逸なデザインも確かにありますが、基本的には相手が興味を持っていない限り、読んでもらうのは難しい。一流のデザイン会社が手掛けた広告がズラリと並ぶ電車の車内を見渡せば、それが難しいことだとひと目で分かります。自分が伝えたいことを見てもらうために、見てもらいやすいモノを活用する。自分の伝え方でなかなか伝わらないときは、他の何かの力を借りるという方法もあるかもしれません。

 

あなたは、履歴書を見かけたらはじめに顔写真を見てしまいませんか?

 

 

 

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓  

 

 

 

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