デザインのはてな

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素晴らしいテクニック?

 

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 専門的に携わっていると、本質を見落としてやすくなってしまう印象があります。「これには〇〇のテクニックが使われていて素晴らしい」と、技術面にばかり着目してしまう。例えば、エンターテイナー。そのショーに難しい技術が使われていたとしても、披露した会場が盛り上がらなければ、その技術はその場では合っていません。逆に、使われていた技術がありきたりのものであったとしても、ショーがものすごく盛り上がったのなら、その技術は素晴らしい。だから、もし技術面を評価するとしてら、難易度ではなく効果で考えるやり方もあると思っています。競技などはまた別ですけどね。

 

デザインを教えてほしいと声をあげる人達も、「難しいテクニックを覚えたい!」が先行していたりします。それは間違いではないんですが、仮に覚えたとしてもきっと使い方が分からない。あくまで私の経験ですが、「こう感じてもらいたい!」「だったらこんな方法があるよ」のやりとりで教えてもらったことが身に付いている感覚があります。覚えるなら、巧い・難しいテクニックよりも、〇〇にピッタリのテクニック。あるとき学生時代の先生が、みんながチヤホヤしていたポスターを例にあげて「この広告ポスターは美しいけど、全然効果が無かったそうですよ」と。そのテクニックは、多くの学生(専門の人たち)を魅了した点では素晴らしいものでしたが、その広告の目的として素晴らしかったかどうか?今でも考えさせられます。

 

あなたは、難しい技術だから魅力的に感じたことはありますか?

 

 

 

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓  

 

 

 

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