わるいのは物じゃなくて使い方?
「この場所は雰囲気がいいなぁ♪」と、ふと足元を見ると、そこは大理石。よく見てみると結構主張の強い石で、使い方を間違えたら落ち着いた雰囲気とは一変してゴージャスになってしまう感じでした。とても綺麗な石。でも、同じような石が一面に敷かれているちょっと品の無い感じの場所もよく見かけます。だから、素材がわるいなんてことは一切無く、もしわるいとしたらそれは使い方だと思っています。紫色の壁紙だって、とても居心地の良い空間は作れるし、金ピカのサッシだって決して派手にはならない…。
「素材さえ良ければ…」なんて言葉が出てしまうのは、きっと自分が知っている使い方の引き出しが少ないだけのことで、活かせないのは自分のせいです。確かに使い方が難しい素材はたくさんありますが、難しいだけで使えないわけではありません。仮にピントの合っていないボケた写真だって、使い方によっては活かせると思っています。若い頃に「素材のせいにするなんて100年早い!」とよく怒られましたが、その通りで、活かし方も知らないのに文句を言うのはお門違い。もし、「ちょっとこの素材は…」と思うことがあったら、必ず活かせる方法が何かあると考えてみるのがオススメです。それをやらないと、ピッタリの素材が提供されないと何も出来なくなってしまうので、いろんな使い方を身につけたほうがいいかもしれません。
あなたは、素材はわるくないけど使い方がわるいと思ったことはありますか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓