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息つく暇はある?

 

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 自分が話しているのを相手が聞いている。相手が話しているのを自分が聞いている。自分と相手で会話をする。話の場では大きくこの3パターンがありますが、この中で一番盛り上がるのは、自分と相手で会話をしているときではないでしょうか。実際の会話ではありませんが、広告などで雰囲気を盛り上げたい場合もこの会話を取り入れる必要性があると思っています。

 

たまにこんな広告を見かけます。「これは絶対お得!○○っていう特典や△△なんて魅力もあって、今なら割引も使えて、商品はコレとアレとソレと…」と、息つく暇もなく怒濤の言葉が投げかけられている広告。実際のお店でもそんなふうに接客をする人がいますが、相づちを打つ間もなく途中で気になったことがあっても質問することもできません。ひとしきり伝えきって大満足といった感じになってしまい、聞いている人はポカーンとしてしまうか冷めてしまいます。その話に興味を持って聞いているなら別ですが、いま興味がないことを一方的に話続けられても、「あっもう大丈夫です…」と引いてしまいますよね。

 

伝えたい内容がたくさんあり過ぎると、つい伝え切ることに没頭してしまいます。広告に限らず、何かの書類や案内、伝言メモでもすべて同じで、見えない相手と会話するために会話の間をつくることは大切です。ポスターや広告のデザインは、その独創性やアート性に目がいきがちですが、言葉の配置、文字の大きさや文章の長さなどに注目して見ると、良い広告にはちゃんとそれが反映されていると思います。無意味な余白なんて作りませんからね。

 

 

あなたが『読みやすい』と感じた広告はありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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