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給食だからおいしい?

 

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 小学校で食べていた給食、懐かしいですね。友人が昔の給食を食べられるお店を見つけ、会社の同僚と行ってきたそうです。感想を聞くと「美味しいんだけど、当時ほど美味しく感じない」と。はっきりと味を覚えていないまでも、ほぼ同じものを食べたのにどうしてなのでしょう。舌が肥えてしまったから?同じクラスのみんなで食べていたから?舌がみんな肥えているわけではないし、仲のよい同僚と食べに行っていたのなら、それだけが理由ではないかもしれません。同じモノを食べても美味しいときと美味しくないときがあるのはどうしてなのでしょう。

 

そんな話を聞いた同じ日に、別の人から「どうしてうちの商品は売れないのか?」と相談を受けました。他のお店でも売っている同じ商品。お店の雰囲気も客層も似ている。そんなとき給食の話と重なって、もしかしたらコンディションとタイミングが理由ではないかと思い浮かびました。学校だったら午前中の授業が終われば開放的な気分になります。お腹ペコペコのお昼12時に食べる給食は、食べる人のコンディションと食べるタイミングが絶妙です。それと同様にそのお店で商品が売れないとしたら、お客さんが見るときのコンディションとタイミングがわるいのではないかと。付近のお店でさんざん商品を見続けて、疲れた状態でまた別の商品を見せられても新鮮な目で商品を検討することは難しいですよね。適度な緊張感とリラックス状態で検討するほうが理想的です。環境を変えることは簡単ではありませんが、相手のコンディションやタイミングに合わせて発信したりこちらでそれらを整えることで、同じモノでも全くちがう印象にできるのではないかと思いました。ただ、相手のそれを測るのもまた簡単ではないんですけどね。サラリーマンが金曜日の夜に飲むビールの味は、休日の好きな時間に飲むビールの味とは若干ちがう気がします。

 

 

あなたが何かの商品を購入するときは、どんな『コンディション』『タイミング』ですか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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