ダサいから着たくない?
私の高校時代のジャージは、鮮やかなエメラルドグリーンのいわゆるダサいジャージでした。やんちゃな人たちはまず着ない。真面目な人たちも、裾を切ったりして微妙に改造して着ていました。当然、先生からきちんとジャージを着るようにみんな怒られるわけですが、どこか違和感があったんです。「やりたくないのは分かるけどやれ!」それでは、やる人が少ないのは当然と言えば当然です。だったら、自然とやるようにすればいいのではないかと思ったんです。ジャージなら、トレンドをおさえたオシャレなジャージだったら、注意しなくてもみんなそのまま着る可能性が高くなるはず…。
学校のジャージはそう簡単に変更することはできないかもしれませんが、同じようなことはたくさんありますよね。応募して!と声をかけても、応募したくない内容だったら応募しないし、お店に来て!と広告を出しても、魅力が無かったらお店には行きません。どう伝えたら行動してもらえるかを考える前に、どんなものなら行動したくなるかを考えるほうが自然です。呼びかける方にばかり力を注ぎがちですが、もし期待通りのリアクションがなかなか得られなかったら、提供しているモノ自体を見直したほうがよいかもしれません。
あなたは、やりたくないことをやってと言われたら、前向きに行動できますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。