デザインのはてな

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当事者しか分からない?

 

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 自宅の最寄り駅周辺は再開発が進んでいて、子供の頃の駅前の姿はほとんど残っていません。よりよい街にしようとしているのは分かっていても、どこか寂しい気持ちになってしまいます。私は再開発をされる当事者の気持ちが何となく分かった気になっていました。

 

先日、昔から通っていた駅前にずっと前からあるお店が閉店しました。再開発による立ち退きのためです。たまたま営業最終日にその店を訪ねると、奥で座り込んでいる店員さんがいました。新しくつくる商業施設の一部にお店を出すことは決まっているようですが、今と同じようにはいかない不安と寂しさに意気消沈していて…。私の友人がやっていたお店も立ち退いた経験がありますが、立ち退き後は客層も変わってしまい、まるで別のお店になってしまったかのようになるそうです。

 

当事者にしか分からない不安や思いがある。どんなに理解しているつもりでも、当事者と同じ気持ちにはなれないのかもしれません。私は、デザインという相手の何かを多かれ少なかれ変える仕事をしています。相手の気持ちを汲み取って、それでも変えたほうが良くなることを提案しているつもりですが、自分が考える以上の不安や思いを抱えていることをもっとよく考え、責任を持って取り組まなければいけないと再認識することができました。

 

 

あなたは、当事者にしか分からないと思うことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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