同じモノをつくってみる?
今でもたまにやっているデザインの勉強法があります。それは、他人のデザインを実際に同じようにつくってみること。例えば、気になったポスターがあったら、それを出来るだけ忠実に再現してみる。そうすると、つくっている段階で、自分では使わない文字や配置であることに気付きます。細かな配慮がされていたり、テクニックが用いられていたり。そして、パソコンでつくって終わらずに、それを印刷してみる。すると、同じようにつくったはずなのに、元のデザインと違いが…。どこに違いがあるのかをあらためて考えるのも勉強になります。
何かのデザインを見たときに、「こういう感じなら自分も出来る!」と思ったりしますが、実際は同じように出来ないことがほとんど。長くやっていると、どうしても自分のスタイルみたいなものが出来上がってしまいがちで、自分のクセや好みが必ず出てしまいます。それはそれで個性として良いのですが、表現の幅を広げたいなら、そのクセはちょっと厄介です。たくさん見て学ぶことはとても刺激になりますが、それを身に付けるなら見てるだけでは難しい。自分のつくったものを他の人が見たときに、「コレつくったのあなたじゃない?」なんて言われることが多くなってきたら、表現が偏っているサインかもしれません。
あなたは、自分がつくったことを知らない人から「つくったのあなた?」と言われたことがありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、1年前はこんな記事でした↓