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手伝うかどうか決めて?

 

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「手伝いましょうか?」自分が誰かにそうやって声を掛けたときを冷静に振り返ってみると、手伝う気がそこまで無いことに気付きます。気が利く人だと思われたかったり、立場的に気付いて声を掛けなければいけなかったり、どこかで「大丈夫ですよ。ありがとうございます」という返事を待っていたりする。逆に、本当に手伝うつもりで声を掛けるときは、「手伝いますよ!」「どれから運びましょうか?」と、微妙にニュアンスのちがった声の掛け方をします。「手伝いましょうか?」は、手伝うかどうかの判断をほとんど相手に委ねているんですよね。

 

極端ですが、乗り物で席を譲るときに「この席を空けましょうか?」と言っているようなもので、声を掛けられた相手も「はい、お願いします!」とはなかなか言えません。もちろん言い方や相手の受け取り方、シチュエーションによって伝わり方は変わりますが、掛ける言葉の選択によって、こちらの気持ちとは違った伝わり方をしてしまうんです。広告の表現などで「~しましょうか?」「〜しませんか?」という言葉を見たときに、詳しい情報を調べたりお店に行くといった次の行動に移りにくい傾向があるのは、こちらの判断に委ねている部分が大きい表現だからなのかもしれません。

 

 

あなたが、すぐに「はい、お願いします!」と返事をしたときは、どんなふうに声を掛けられましたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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