デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

その後、どうなった?

 

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 数年前、とある町の住宅街を歩いていたとき、自分がデザインしたソファが捨ててあったことがありました。気になって見てみると、多少生地が傷んでいるものの特に壊れているわけではなく、捨てられた理由が気になって...。ずっとモヤモヤして過ごしていたある日、たまたま引越し屋さんと話をする機会があり、「家具の移動って大変ですよね~」なんて雑談をしていると、「そうですね。でも、引っ越しを機会に処分する人が結構いるんですよ。引越し先の家が狭くて入らなかったり、持っていくよりも買い直した方が安く済んだりするみたいで…」。現実問題を突きつけられたのをよく覚えています。

 

私はデザインの仕事をしていますが、そのデザインがどういう形で終わりを迎えたのかを知る機会があまりありません。ポスターだって、掲出された後にどう処理されているのかを知りませんでしたし、家具がどのように廃棄されるかも知りませんでした。イベントの企画だって、その場に立ち会わなければ、どんな様子でどんな効果が得られたかを知る機会は少ない。だからこそ、それを知る必要性を今では強く感じています。自分で調べたり、積極的に聞くようになって学ぶことはとても多く、ものづくりについての考え方も大きく変わりました。リサイクルなどの環境問題といった大きな話に限らず、自分が関わったモノの結末を知る必要があると思っています。

 

あなたは、自分が作ったモノが最後にどうなったかを知ったことはありますか?

 

 

 

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓  

 

 

 

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