着地点は分かってる?
つい先日、テレビで福山雅治さんが話していた一節が強く印象に残っています。「ラブソングは、言うことは決まってるから、はじめから分かっている着地点にどう持っていくかですよね。」。ラブソングは、相手のことが好き・相手のことを愛してる、を伝える歌。だから、言いたいことが分かっていても、それでも心を動かすにはどうしたらいいか?を考える必要があるという話です。さらっと聞けば流れてしまう話ですが、よく考えてみると、私も含めてそれが頭に入っていない人が多いような気がします。
例えば広告なら、結局はどの広告も「このサービスがいいんですよ!」「この商品がいいんですよ!」と言っています。その中でも、心に響くものとそうでないものがある。その違いは、マーケティングや企画力、センスや表現手法などの優劣もありますが、その1つに『はじめから着地点が相手に分かっていると理解しているかどうか』もあるのではないかと思いました。「うちの商品はこんなにいいんですよ!」と、良いポイントを上手に伝えて満足していたりしますが、それは根本的にズレています。みんなそれを言うのは分かっているから。私たちが考えなければいけないことは、どうしたらその良さを聞いた時に感動してもらえるかなのかもしれません。言うと分かってることをそのまま言うのも時にはアリですけどね。
あなたは、どんなラブソングが好きですか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓