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500円でも高い本?5,000円でも安い本?

 

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 滅多に料理をしないなら、たとえ割高でも必要な分だけ材料を買った方が良かったりしますよね。1個だと78円。3個入りが198円で1個当りの価格が66円だとしても、余らせて残りを無駄にしてしまったら、1個を198円で買ったのと同じようなものです。これは費用対効果の分かりやすい例ですが、逆のパターンもあります。極端ですが、100円のボールペンよりも1万円のボールペンの方が費用対効果が高くなることだってある。時給1,000円で働いている人が、仮にそのボールペンを使うことで仕事が2倍はかどるなら、数日で元が取れてそこからは効果が上がる一方になるというわけです。

 

ある会社で、専門誌を定期購読しようという話になりました。1冊ずつ購入するよりはるかに安く、社員のスキルアップに役立つと考えたからです。結果は、届いた雑誌が誰の目を通すことなくストックされていくだけ。費用対効果は0で、1年間で2万円かかったとしたら、その2万円は無駄になってしまったことになります。その後、1人の社員が自分たちの部署で勉強するために専門書を会社で購入してもらえないかと相談しました。本の価格は7,000円。でも、そんな高額な本は買ってあげられないと却下されました。与えられた本よりも、自分たちが求めた本の方が効果が見込めますが、見た目の費用がネックになったからです。かけた費用に対する効果は正確に測れませんし、結果論なのでその費用をかけるべきかの判断は難しいことですが、費用をかけずに効果を上げる方法がベストだという考えに偏ってしまうと、本来の目的は達成しづらくなってしまうかもしれません。

 

あなたは、高額だったけどそれ以上に得たものが大きかった経験はありますか?

 

 

 

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓  

 

 

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