デザインのはてな

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好まれる赤はどこまで?

 

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 赤い色。自分の生活やファッションに取り入れたいと思いつつも、なかなか挑戦できない印象の強い色です。車やバッグ、コートなどの面積の広いモノで赤を選ぶ人は、きっと自分の中のモノ選びの指針がはっきりとしているのだと思いますが、普通の人はそうはいきません。赤い帽子をかぶって友達に会う。赤いバッグで会社に行く。少なくても私は、ちょっと恥ずかしいので出来ません。

 

デザインの仕事をしていると、広く受け入れられるかどうかをシビアに考えるケースがあります。以前、仲間内で『どんな人でも受け入れやすい色』というテーマで話をしたことがあるのですが、赤について「ボタンを留める糸ぐらいだったら抵抗ないんじゃない?」「いや、靴ひもやメガネのフレームぐらいならOKでしょ!」など様々な意見が出ました。特に調べたわけではありませんが、誰もが抵抗なく受け入れられる赤は刺繍ぐらい、とその時はまとまりました。しかし、最近では、真っ赤なイヤホンをしている人をよく見かけます。販売しはじめた頃、私の感覚では「かなり攻めているな」と思ったのですが、結果、幅広い人たちに受け入れられました。赤はイヤホンぐらい取り入れても問題ないのかもしれません。

 

好みが合う人に気に入ってもらえれば良いデザインと、広く大勢の人に受け入れてもらえるデザインは、考え方が大きくちがいますよね。受け入れられるためにはどうしたらよいかを考える上で、多くの人の感覚を肌で知っておくことはとても重要です。なので、赤の話は普通の人からすれば本当にどうでもいいことなんですが、私にとっては大問題。感覚がズレてきていることに注意しなけらばと思うきっかけになった赤いイヤホンでした。ただ、使っているのは10~30代が多いようなので、上の年代の人にも受け入れてもらうとしたら、やっぱり赤はもう少し控えたほうがいいかもしれませんね…。

 

 

あなたは『赤』を身につけるとしたら、どのぐらい取り入れられますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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