相手と同じ絵を描く?
言わなくても、聞かなくても、情報を共有できることがあります。内容のさわりを話されただけで全体像をイメージできたり、相手が頭の中でどんな絵を描いているか分かったりすることがあります。長年付き合っている人以外でそれができるときは、相手のコミュニケーション能力が高いからだと思っていて、一般的には誰とでも打ち解けて話せることを指したりますが、私がそれだけではないと思っています。打ち解けるのはもちろんですが、加えて情報共有が上手な印象。抽象的かもしれませんが、相手の頭の中と自分の頭の中で、描いている絵を同じにして話ができる感じでしょうか。
同じ話をしているのに、そこにいる1人1人の思っているニュアンスが異なっていたり、重要だと思っていることがズレていたりすると、情報を共有できているようで実は出来ていなかったりします。相手の言っている「カッコいい」が、どんな「カッコいい」なのか?。お互いに「そういう感じですね」と話がまとまっても、そういう感じが共有できていない。そんな場面になるたびに、そうでない時と何が違うのか考えてみると、伝える側が相手によって伝え方を変えていることに気づきます。それは話し方や丁寧さではありません。相手の頭の中を引き出して把握し、伝えるポイントを探す作業です。コミュニケーション能力が高いと思う人をよくよく観察してみると、みんなそれをやっているんですよね。接しやすくすることも大事なコミュニケーションですが、意思の疎通はまた別。打ち解けていると思っている相手と本当の意味でコミュニケーションがとれているか?。私はちょっと不安なところがあります…。
あなたは、相手と同じ絵を描いて話ができていますか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓