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高級店は『高級』とは言わない?

 

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 自分たちの商品やサービスに付加価値を付けるために、私たちは『高級•高品質』などの言葉を用いることがあります。モノを見ただけでは消費者になかなか伝わらない自分たちの良いところを、ストレートに伝えることができますよね。『高級•高品質』という言葉は具体的な定義がないので、粗悪品を良くみせようとする人もいるかもしれませんが、基本的には高級なモノを高級だと伝えたいから『高級』を使い、消費者も『高級』を見ることで安心して商品を購入したり、サービスを受けたりできます。

 

でも『高級』という言葉を使わないところがあります。それは高級店です。本当に高級なお店は、自ら『高級』とは言いません。言わなくても伝わるからです。本当に美しい人は自分で自分を美しいとは言いませんし、野球選手が自分で野球が上手いとも言いません。言われなくても、見れば美しさや上手さは分かります。『高級』が使われているときは、第三者が使っているのがほとんどではないでしょうか。高級料亭、高級旅館、高級マンション…など。

 

「高級ブランドバッグが3,000円!」高級が付いていて逆に安っぽく感じたことはありませんか?何も語らずにモノだけで良さを伝えるのはとても難しいことなので、『高級•高品質』といった言葉を使う必要がある場合もあります。しかし、その言葉がプラスに働くだけではなく、状況や使い方によってはマイナスに働いてしまうことも…。自らをよく見せようとする言葉はしっかりと考えてから使うように教えられたのを思い出しました。

 

 

あなたが『高級』と聞いてパッと思いつくモノは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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