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対象から漏れる人?

 

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 私は前職でキャンペーンの企画などをしていたことがあったのですが、マーケティングや利用シミュレーションなどで費用対効果を考えた企画案の中で、上司があまり好まなかった内容がありました。それは対象が絞られたキャンペーンです。「○○円以上お買上げでプレゼント!」「セットで買うと□□%OFF!」といった内容。インパクトやお得感があるもので採算を合わせようとすると、条件を付ける必要が出てきます。そうすると、そのキャンペーンを利用できる対象が絞られてしまうというわけです。

 

正直、対象を絞ることは私自身もあまり好んでいません。利用できなかったとき、単純にがっかりするからです。世の中のキャンペーンやサービスには、性別•年齢•職業•住んでいる地域など様々な条件がついていることが多いですよね。でも、数あるキャンペーンの中で、いざ自分が対象となるものを探してみると意外に見つからないことが多いように感じます。ただ、もれなく全員にすればよいかというと、それもまた難しい問題です。

 

例えば、会社の中途採用の募集内容。今までの条件を取っ払って、誰でも応募OKにすることは出来なくありませんが、結果的に採用対象になるのは条件に合う人です。失業給付や生活保護が誰でも受けられるようになったら、本当に困っている人をサポートできなくなってしまうかもしれません。条件を無くすことが必ずしもみんなのためになるとは言い切れない例もあります。対象を絞ることによって成り立つ内容や、対象から外れることでメリットがあるケースもあるので、対象を絞るかどうかについてはよく考えて判断したいところです。

 

 

あなたが『対象から漏れた』ものは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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