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別料金は気が乗らない?

 

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 チェーン店の牛丼屋に勤める友人からこんな話を聞きました。味噌汁は50円で、豚汁は150円。これまで、ただその通りにメニューに載せていたところ、あるとき表記が変わったそう。「+100円で豚汁に変更できます!」味噌汁を注文しようとしているお客さんに豚汁を勧める案内です。「+100円ぐらいなら…」と、豚汁のハードルを下げて客単価アップを狙ったよいアイデアで、それを考えた人の気持ちはよく分かります。実際、記載の変更前と変更後で注文はどう変わったと思いますか?結果は、変更前のほうが豚汁の注文が多かったそうです。友人の体感の話なのでどこまでリアルか分かりませんが、+100円の表現がマイナスの印象を与えてしまったことになります。

 

私たちは、余計に費用がかかることに対して若干ネガティブです。旅行に行くときにホテルと交通手段を別々に手配する人が少なかったり、有料のレジ袋に割高感を感じたり。遊園地の乗り放題チケットが『ジェットコースターは別料金』となっていたらガッカリしてしまいます。一方で、旅行のパックツアーや居酒屋の飲み放題コースに対しては好意的です。お得な印象があるからでしょうか。レジ袋なんて、商品価格に含むか別にしたかだけで、結局支払っていることには変わりがないのに、別で支払うだけで損をした気持ちにさえなります。

 

消費者目線で料金体系を明確にしたり、気軽にグレードをあげられるようにした別料金のシステムは、時と場合によってはうまく働いていないように見えます。オーダーメイドよりも既製サイズのほうが買いやすかったりするのは、料金が固定されていることがひとつの要因になのではないでしょうか。私たちが興味があるのは、『それがいくらか?』それだけなのかもしれません。

 

 

あなたは『別料金』についてどんな印象を持っていますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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