デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

日本の住宅は長持ち?

 

f:id:kazuhotel:20151127062656j:plain

 

 日本の住宅。築30年•40年と聞くと、とても古く感じ「そろそろ寿命なんじゃないの?」なんて思ってしまいます。一方、欧米では古い住宅が今も多く残っていて実際に人が生活していますよね。日本の住宅の建て替えは平均築26年。アメリカが築44年で、イギリスは築75年だそう。とりわけ技術力が高いと言われている日本が建てる住宅の寿命が短いのはなぜなのでしょう。

 

様々な理由や経緯があるようです。住宅ローンができたことによって購入のハードルが下がり、多くの住宅需要に応えるため住宅の大量生産が必要になったため、安価で質が低い住宅が多く建てられたから。また、たとえ長期寿命の住宅を建ててもメンテナンスを繰り返す必要があり、かえって費用がかかるから。そういった理由から、本来は日本の高温多湿の気候に合わせた工法や材質を用いるべきはずが、コストパフォーマンスを重視した住宅がスタンダードになってしまいました。本当は合っていないことがスタンダードになっていると捉えることもできます。

 

『日本人はモノを大切にする』と昔から言われて、どちらかというと欧米の人の方がドライな印象がありますが、実際は日本よりも修繕を重ねて大切に使っていたりします。普段、私たちの生活の中にあることは、注意深く見ないとスタンダードなこととして何の疑いも持ちません。『普通』に慣れてしまうと、他を『普通』でないこととして見てしまいます。本当は合っていないかもしれないスタンダード。たまには何の違和感も持たないものをについて、じっくり考えてみるのもいいかもしれません。

 

 

あなたの『普通』は、あなたの周りの人の『普通』ですか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

f:id:kazuhotel:20160612063723j:plain f:id:kazuhotel:20160612063723j:plain