拠点は東京だった?
最近、活動の拠点を地方にする企業や団体が増えています。理由は東京に構える必要がないから。もちろん業種によりますが、離れていても打合せは出来ますし、その場で直接目で確認しなければならないことがあったとしても、必要なときに出向けばいいだけ。東京とは賃料も人件費も異なるので、その方がよっぽど経費削減になったりします。
ただ個人的には、直接顔を合わせて話したり現物を見て確認したいタイプなので、コスト面だけのメリットでそうしているとは思えず、何か別の理由があるのではないかと思いました。考えてみた結果、これが一番大きいのではないかと思ったのは、社員の生活環境を尊重できることではないかと。誰しも地元に愛着がありますし、両親や家族のことを考えれば地元で理想的な仕事に就ければ、それにこしたことはありません。夢を実現するためには東京に行かないと…というイメージがありますが、それはいくつかを諦めることでもあります。地方の人が東京で働くということは、もしかすると何も気にせず仕事に没頭できる環境ではないのかもしれません。
全国各地に優秀な人材はたくさんいます。その人たちが持っている力を全て発揮してもらうためには、待遇や報酬だけではきっと何かが足りません。ある会社の社長さんが言っていました。「一番大切なのは社員(人)だから、彼らが力を発揮できる環境を用意するのが私の役割だね。」私たちはみんな不安や何かしらの事情を抱えて仕事をしていると思います。もし、誰かの仕事に物足りなさを感じることがあったら、その人の能力を疑う前に、力が発揮できる環境か疑ってみる余地もあるような気がしています。
あなたは、東京と地元だったら、どちらで仕事をしたいと思いますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。