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自分向けじゃない商品?

 

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 プロ向けや業務用の商品ってどこか魅力的ですよね。持て余してしまうぐらい機能を持ったプロ向けの商品、装飾の要素よりも実用性にとことん特化した業務用品。自分で使うには十分過ぎるモノでも、趣味や仕事に関係するモノなら欲しくなってしまう人は多いのでないでしょうか。そういった商品がもっている様々な魅力の中で私は、『 対象は誰か 』という点がポイントになっていると考えています。

 

例えば、日曜大工が好きな人。家庭用で使うための電動ドリルはたくさん販売されていますが、プロが使うインパクトドライバーという電動工具が欲しくなったりします。自分たち向けの商品ではなくプロ向けの商品。業務用品に限らず日常のショッピングでも同様に、ファッションが好きな人は高額でも気に入ったブランドの服が欲しくなったりします。自分のような一般的な所得の人に向けて販売されているカジュアルブランドの服だけを買っているわけではありません。

 

矛盾したことを言うようですが、自分に向けた商品ではないから魅力を感じる。対象から外れていることで、その対象に入りたい欲求が生まれるのではないかと考えることもできます。「あなたたちには、このくらいの価格でこのくらいの機能を持った商品がちょうどいいですよ。」「…いや、勝手に決めないで!私だってもっといいモノを使いたいよ。」そんな感じでしょうか。メーカー側も、実際はメインの対象以外の人たちも意識して作っていると思いますが、自分も対象に含まれていると気付かれてしまったら、冷めてしまう可能性も十分あるような気がします。

 

 

あなたは、自分が対象となっていないことが理由で、商品に魅力を感じたことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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