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自由に名乗れると本物が分からない?

 

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「誰でも名乗れるので、どれが本物なのか端から見たら分からないんです…」伝統を後世に残していくために奮闘している方とお会いして、そんな話を聞きました。商標のように申請できず、誰でも自由に使える名称があります。何百年受け継がれてきた方法で作ったモノも、最近機械で作りはじめたモノも、○○と名乗れば同じように扱われてしまう。とても難しい問題ですが、伝統を守っていくためにやるべきことの1つとして、特定のモノを差す名称などの使われ方について考える必要性を感じました。

 

逆の例で、名称が本物を見えなくしてしまうケースもあります。例えば、『○○ブランド』という名称。その土地の魅力的な文化や伝統に名称をつけて発信していくことは良い試みだと思っています。ただ中には、その存在を知らなかったり、そこに入ることができなかった文化や伝統、工場や職人さんたちも少なからずいて、その土地のブランドとして認められていないかのような扱いになってしまいます。伝統を守る•残していくために、いろんな方々がいろいろなカタチで関わっています。認知を広げていくことも、受け入れられるように現代風にアレンジしていくことも大切ではありますが、名称によって私たちがいろんなものを混在させてしまっているとしたら、考える余地があることなのかもしれません。本物とは何か?というところはまた別の機会に…。

 

 

あなたは、一括りになっていることで、ちがいが分からなかったことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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