デザインのはてな

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どうやっても不公平?

 

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 これまでデザインしたモノの中で、『公平性』を強く意識しなければならないケースがありました。1枚の画の中に、数十枚の写真を入れてつくるデザイン。先方の希望もあって、はじめはタイル状に写真を並べたデザインを提案しました。すると、不公平だという意見が…。紙の中心、左上や右上に配置された写真は目にとまりやすい。ぼやけた写真と比べて、色のコントラストが強い写真は目立つ。紙を持ったときに手で隠れてしまう場所がある。そういった意見です。同じ大きさで、順不同で並べたデザインで不公平…、困りました。実際にそのデザインを見る人の被写体への興味度合いによって、目にとまる写真も変わってきます。

 

そして、あらためて提出したのは、写真の大きさを極端に小さくして、特定の写真が目立たないようにしたデザイン。写真以外の要素も入れ、色のバランスを調整して全体の見た目を均一にしました。それについては前案よりはよいということで、その案で進むことになったのですが、それでもやっぱり公平とは言い難いようでした。デザインの話はちょっと分かりにくいかもしれませんが、日常でも似たようなケースはたくさんあります。「同じ料金を払っているのに…」「私の方が先に受付をしたのに…」サービス業をされている方は、相手が感じる不公平について、特に難しさを感じるのではないでしょうか。公平にするのは、本当に難しい…。

 

 

あなたは、不公平だと感じることは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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