新品でおもてなし?
自分のために新しい物や普段は滅多に使わない物を用意してくれると、「こんなふうにもてなしてもらえるなんて嬉しいなぁ」と気持ちがグッと持っていかれてしまいます。例えば招かれた食事で、簡単には手に入らない食材やお酒をふるまわれたり、普段は棚に飾ってある高級なグラスや食器をはじめて使うなど、特別な扱いをしてくれていると感じることがありますよね。
昔の茶室では、柄杓は常に新しいものを用意して、使うのはその一回限りだったそう。使い続けるのが難しい木や竹を加工した道具は、作りたての自然の匂いや季節を感じさせ、おろしたての佇まいを感じてもらえる最高のおもてなしの道具だったそうです。物を大事に使うことはもちろん大切なことですし、使い捨てが必ずしも良いことではありません。気持ちを込めて向き合えば想いを相手に伝えることができますが、特別なおもてなしをするとしたら、新しいものをその相手のためだけに使うというのも1つかもしれません。
あなたは、どんなときに新品をおろしますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。