モノを使いやすくするモノ?
歯磨き粉を最後まで絞りきるための道具。他にもテーブルが濡れないためのコースター、イスに敷く座布団、新聞紙を簡単にビニール紐で縛ることができる収納ボックス…。どれも便利ではあるんですけど、私はちょっと変な感じがしてしまいます。結果的にいくらお金がかかるとか、もったいないとかそういう問題ではありません。モノを使いやすくするためのモノなら、それが必要ないように元のモノを見直したほうがいいんじゃないかと。
そういった類いのモノを発見するとつい「面白いな~」と思って見てしまうのであまり強くは言えませんが、出来ればそういう補助用具なく快適に使用できるほうがいいですよね。スムーズに最後まで絞り出せれば、絞り出す道具は必要ありません。イスの座面が柔らかければ、座布団は必要ありません。きっと今の世の中は、本来必要のないモノで溢れています。
スマートフォンのカバーなどのアクセサリー商品についても同様ですが、機能面よりもファッション的な意味合いが強いモノも多いので、一概に必要ないとは言えません。いろんな需要に応えるためには製品自体をパーフェクトにするよりも、ベースを最低限の機能性にした方が、結果的に無駄が出ない場合もあります。すべてに当てはまるわけではありませんが、思いつきや話題性で誰でも簡単にモノが作れる時代だからこそ、本当に必要かどうかを考えてモノづくりをしていきたいと思っています。ただ、どんな物も作り手が必要だと思って作っているはずなので、必要かどうかという判断は難しいところではあるんですけどね。
あなたが『これは必要ないんじゃないか』と思ったモノはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。