イメージも大事な機能?
座り心地が良さそうなイス。
座り心地がわるそうなイス。
素材や構造、人間工学的に見てまったく同じ座り心地のイスだとしても、私たちは座り心地が良さそうだと思った方を良いと感じます。仮定の話ではありますが、そうだとすると、イメージもひとつの機能性として大きく影響していることになります。
「使ってもらえば良さが分かります!」という人がいます。品質や機能に自信があったら、そう思ってしまう気持ちも分からなくありません。でも、まず必要なことは、使ってみたいと思ってもらうことです。例えば、繁盛している飲食店。料理の味や店の雰囲気がウケていて口コミで人気が出たなんて聞くと、つい中身さえしっかりしていれば自分の店も同じように繁盛するはずと思ってしまいます。でも、きっとその繁盛店は中身の充実以上に、行ってみたいと思わせる努力をしているはずです。お店の良さを拡散してくれる人に出会うためには、まず良いイメージを持ってもらってお店に足を運んでもらうことが必要です。
誰かと話していて、いくら論理的に説明しても相手に通じない、なんてことはありませんか?そんなとき、自分の説明が相手を納得させられるところまで詰めきれていないと反省したり、相手の思考力を責めたりする人がいます。確かにそんなときもありますが、もしかしたら入口のイメージが良くないことが理由で納得できないだけかもしれません。中身はもちろん大切なことではありますが、商品をいいなと思ってもらうときも、人に話を聞いてもらうときも、どんなときでも良いイメージを持ってもらうこと。イメージ戦略を嫌う人も中にはいますが、イメージも機能のひとつと考えれば、とても重要なことなのではないでしょうか?
あなたが『イメージ』が良くて気にいった物は何かありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。