「適当でいい」はチャンス？

　仕事をしていると「コレ、適当にやっておいて…」「まあ、それなりでいいから頼むわ…」なんて言われることもあります。悪気があって言っているのではないのでしょうが、言われた側はやる気が削がれてしまいますよね。私は以前、同じような頼まれ方をしたとき、その度に腹を立てていました。相手の言い方は変わらない、仕事だから割り切ってやる、そんな考えで対応していたので、よい結果がなかなか得られなかったのを思い出します。

同じような頼み方をされたある時、たまたまスケジュールに余裕があったので、その仕事に自分の持っている力全てを注ぐ勢いで対応しました。すると、苦手だった先輩から「ここまでやってくれたんだ。ありがとう。」と。当時はひねくれていたので「なんだ、調子いいな」と思っただけでしたが、少し時間を置いてその時のことを考えたとき、大きなちがいに気付きました。相手の行動が変わったんです。その先輩は、その時私が作った資料で上司に全力で提案していたと聞いてビックリ。それまでは私が嫌々対応していたときと同じテンションで提案していたようで、自分の挑み方次第で少なからず相手にも変化が表れるんだと気付きました。

相手の性格やモノの言い方、考え方を変えるのは年齢を重ねれば重ねるほど難しいとよく言われます。ただ変えられるものもあるなと。それは『テンション』です。周りが楽しんでいると楽しい気持ちになったりすることはありませんか？周りが一生懸命取り組んでいれば、自分も一生懸命やるまでいかなくても、さぼるのはさすがに気が引けるはずです。『テンションは伝染する』。相手のやる気がなかったら、やる気全開で対応してみる。相手が嫌な感じで接してきたら、いい感じで接し返す。自分の『テンション』も相手の『テンション』も仕事の結果を大きく左右する要素です。相手あっての仕事がほとんどですので、相手を上げる余地が少しでもあったら、それは今より結果を出せるチャンスだと思ってみるのはいかがでしょうか？そんなこと言ってもなかなか出来ないんですけどね。

あなたが『テンション』は伝染するなと感じたことはありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。