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銭湯の何が気になるの?

 

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 日本人はモノを共有したがらないと言われます。海外のように家具が備え付けの物件はあまり見かけませんし、自転車のシェアリング等はなかなか普及していません。共有すれば、モノは少なくて済むのに、どうして私たちはその発想にはならないのでしょうか?

 

カフェで席を選ぶとき、カウンターや島テーブルの席よりも個別のテーブルが先に埋まります。テーブルを共有するか独占するかのちがい。カウンターが1席ずつ壁て区切られた一蘭(いちらん)というラーメン屋さんがありますが、支持される理由は、ラーメンを食べる空間を独り占めできるからだったりします。ホテルや旅館はいろんな人が使う共有施設ですが、だからといって利用することに抵抗がある人はあまりいません。私たちは同じモノを使うことが気になるのではなくて、一緒に使うことが気になるのではないでしょうか?周りに気を配りながら利用したり、自分のタイミングで利用しづらいことが、現代の人たちには合わないのかもしれません。

 

ただ最近では、若者を中心にシェアハウスを利用する人が増えてきました。経済的なメリットもありそうですが、自分だけの空間さえ確保されていれば、キッチンやお風呂を共有することには抵抗がなくなっているのも確かです。私たちは少しずつ変わってきているのかもしれません。自分達が持っている知識や技術なんかも、今までは外に出さず抱え込んでいたイメージがありますが、そういった知識や技術は逆にどんどんオープンにして、いろんな人が活用できるようになってきています。銭湯が経営に苦戦している理由は時代の変化とのギャップと言われていますが、私たちの意識も少しずつ変わってきているので、少しの工夫でお客さんが戻ってくるかもしれませんね。

 

 

あなたが『共有』したいモノ、したくないモノは何ですか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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