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いい服を着ると気分がいい?

 

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 いい服を着ると気分がいい。普段1万円のスーツを着ている人がアルマーニのスーツを着たら、出来る男になった気分になったり、雑誌やショーで人気モデルが着ていた服を自分が着たら、自分もモデルになったような気分になる。商品のイメージや魅せ方でそう感じるところもありますが、仕立てや着心地、着方など商品自体のデザインの力で、私たちの気分を高揚させているところもあります。

 

ワイシャツ一枚でも第一ボタンまで留めて着ると、なんだか気持ちまでキチッとしますよね。ネクタイは結んで最後にギュッとしめたときには気が引き締まります。はじめから結んだ形になっているワンタッチで取り付けられるネクタイでは、同じように気が引き締まりません。形が整っていて取り付けが簡単で付け心地も快適!...そこを目指してデザインしていったらワンタッチネクタイに辿り着くかもしれませんが、気を引き締めるネクタイをデザインしていったらワンタッチネクタイには辿り着かない気がします。

 

その商品を使って相手が何を感じるかは、はっきり言って分かりません。こう感じて欲しいと思っても、その通りに相手が感じるわけでもありません。でも、「相手にこう感じてほしい!」というところまで考えられたモノには、人の気持ちまで変える力があるように思います。服のデザイン、当たり前ですが防寒や肌を隠すためだけのモノではありません。ただ、他のモノに目を向けてみると機能を満たすだけのモノだったりします。もしかすると、デザインの流行がファッションからはじまるのは、人の心を動かしていることがひとつの理由なのかもしれません。それに、ファッションの流行の外側だけを真似しても同じように流行しないのは、そもそも見ているところがちがうからかもしれませんね。

 

 

あなたが使ってみたら『気分が変わった』モノは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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