入口は何カ所？

　ショッピングセンターの店舗設計などをすると、入口を何カ所つくるか？どの位置につくるか？などを考えることがあります。会社の内部の人は「商品をたくさん陳列したいから、入口は必要最低限でいい！」。お店に実際に立つ現場の人は「入口がたくさんあったほうが、お客さんが入りやすい！」と、それぞれの意見があったりするのですが、そういった話になると「どうして１つの側面だけの話になってるんだ？」と不思議に思ってしまいます。入口って出口でもあるんじゃないの？

海外の雑貨屋さんの入口から出口に向かう一方通行スタイルはひとまず置いておいて、一般的なお店は空いている場所から入ることができて出ることができます。エスカレーターの一番近くから店内に入ってくるわけではありませんし、買い物をしたお客さんが必ずレジの近くから出ていくわけでもありません。あくまで私の少ない経験の中での話ですが、こういったことを踏まえて考えている人って少ないんですよね。逆の側面からも考える。偉そうに言ってはいますが、私も出来ていません。

商売ごとになると、入れる方の考えに必ず偏ります。たくさんの人に告知するためにどうしたら良いか？たくさん売るためにどうしたら良いか？「購入した商品の修理をしたいんだけど…」そんな相談にきちんと対応できるお店は意外とありません。入れる以外の部分を同じようには考えていないからです。「売りっぱなし」なんて言われたりもしますが、入った後、売った後、また商売ごとに限らず、伝えた後についても同じように考えないと、どこかしらに歪みが生まれるように思います。

あなたは、つい１つの側面で考えてしまうことは何かありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。