「なんかいいな」は強い?
人生で一番最初にビールを飲んだとき、どうしてそのビールを選んだか覚えていますか?「味が好き」「価格が安い」それはきっと飲みはじめてからのこと。
友達が飲んでいるのを見た、先輩に薦められた、たまたまその時出された、といったところでしょうか。その中で、具体的な味の説明や価格、独自の製法などについての説明はあまり無かったはずです。「これおいしいよ!」「へぇ、なんか良さそうだな...」。
人に何かを薦める、またはプレゼンテーションの場で、資料を読めば分かるような具体的な説明を重要視する人がいます。もちろん説明は重要です。ただ「なんか良さそうだな」と思ってはじめて詳しい内容が気になるところだったりもします。
人気有名人がおいしそうにビールを飲むCMがありますよね。ビールの広告に限らず、具体的な商品の説明やその商品のメリットを語っていないのは、まずはじめに「なんかいいな」と思ってもらうことが大事だと考えているからではないでしょうか。興味が湧けば、自ら気になって調べたり直接見に行ったりします。なので、受け皿となるホームページの商品説明などは、とても充実した内容になっていたりします。
入口からしっかりと具体的な魅力を知ってもらいたい、という気持ちもよく分かりますが、それは後から知ればいいことかもしれません。隣の席から「うま~い!」って聞こえてきたら、何を食べているかやっぱり気になってしまいますよね。詳しいことを知らなくても。
あなたは『なんかいいな』についてどう考えますか?
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*イラストの設定や登場する商品等は架空のものです。また、内容は個人的な見解ですので、デザインを考える上での視点のひとつとして参考にしていただければ幸いです。