色メガネは外せない?
この服は日本製ではないんだ。この商品ってそんなに原価が安いんだ。このお惣菜、加工品だから原産地が書いてないな~。私たちは商品などを見るとき純粋な目で見ているようで、実はその裏側を想像していたりします。工場見学などが流行って、テレビでも企業や著名人の裏側が度々紹介されるようになりました。世間が知りたいところなので、流行るのも納得ですが、ますます好きになる人がいる一方で、「なんだ、そんな風にやっていたんだ…」とガッカリしてしまう人もいます。
例えば、手作りが魅力で売れている商品。何から何まで手作りだとは思っていませんが、はっきりと見せられてしまうと「その材料は仕入れていて手作りではないんだ…」となってしまいます。部下から企画の提案をされたとき、ものすごく頑張った形跡を感じてしまったら、その提案を内容だけで評価するのは非常に難しくなります。会社などで人事評価に結果以外の要素が入ってしまうのも分からなくありません。
過程を知ってガッカリするときと、好感が持てるときは何がちがうのでしょうか?たぶんそれは内容ではありません。ここが分かれ目かな~と思うのは、自ら発信しているか相手が感じとるかの差。内容が良いことでも、これ見よがしにアピールされたらガッカリします。疲れていることを顔に出さないようにしている姿を見たら、裏で努力したんだなと好感が持てます。
私たちは人間なので、どうしても理屈や数字だけでは判断が出来ません。自分が好きなタイプの頑張り屋さんと、自分が苦手なタイプのクールなスタッフ。その2人が全く同じ成果を出したとき、私たちは同じ評価ができるでしょうか?相手の顔を一度も見たことがない第三者だったら、結果だけを見て判断できるのかもしれませんが、知っている人や物をイメージ抜きで純粋に判断するのは、なかなか難しいのではないかと思います。
あなたは『過程』が見えてガッカリしたこと、または好感が持てたことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。