実績を紹介する順番?
『デザイナー募集!』そこに応募した人の作品集を見れば、技術やセンスや実績だけではない、その人の仕事に対する考え方や姿勢が分かるそうです。矛盾も多いそうで、実際に面接で会う人に話を聞いてみると履歴書と作品集、作品集と質問に対する回答とで、言っていることとやっていることが大きくズレていることもあるようで...。
「私はどんな仕事も全力で取り組みます!」という人の作品集を見たら、大企業の仕事と小さい会社の仕事とで明らかに力の入れ方に差があって、大企業から順に掲載されている。「頂いた要望をきちんとデザインに反映させたい!」と言いながら、作品集の一番目には自分が好きなように作ったデザインがドーンと載せてある。「世の中のニーズを捉えたい!」作品を見たら時代とズレたデザインをしている...などなど。そんな人に一番自信がある作品はどれ?と聞くと、おもしろいことに多くの人は一番目の作品ではない作品を指します。
みんなその場その場で一生懸命なだけで、ズレていることに気付いていないだけなんですが、それを見る人によっては「この人、芯がないな。」なんて思う人もいます。人を見る力がある人は「履歴書を書くときはつい力が入っちゃったんだな。大企業の作品の方が見てもらえると思ったのかな。」と察してくれます。しかし、どんな人がどう見るか分からない作品集。作品集に関わらず、誰が見るか分からないものは、やっぱりよく考えて作らないといけませんね。
あなたは『言っていることとやっていることの矛盾』についてどう思いますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。