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よく見たらパッチワーク?

 

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 パッチワークいわゆる継ぎ接ぎ(つぎはぎ)。洋服の肘や膝の刷れた部分を生地をあてて補修したものや、あえていろんな生地を合わせたオシャレなファッションアイテムが思い浮かびますが、意外と私たちの生活の中にはパッチワークがあります。

 

例えば道路。水道管の工事などで掘っては舗装を繰り返した道路は、よく見てみると古いアスファルトと新しいアスファルトの継ぎ目がたくさんあるパッチワークになっています。あまり気にしたことはないかもしれませんが、お店も駅も街も、元々あったところに次々と新しいものを加わって、当初は想定もしていなかったような姿になっていることも多いですよね。私たちはなぜかそんな場所を魅力的に感じたりもします。小さなタバコ屋さんの隣に大型家電量販店があったり。どうしてこうなったんだと思うような変わった抜け道があったり。意図して作られていないものは、人の心にストレートに響く力みたいなものがあると思っています。

 

ショッピングセンターは必要なものを必要な場所に配置して、スムーズに買い物ができるように設計されています。新興住宅地はスーパー•病院•学校などの環境が整備され、よく考えられた都市計画になっています。よく出来ているなと思うものの、なぜか私は心が動かされるまでには至らないんですよね。無駄やムラがないからしょうか?私はこの『ムラ』が良い意味でデザインには必要だと考えています。道路の継ぎ接ぎや雑多な街に対して、特に不快な印象を受けたりしないのも、『ムラ』があることで緊張をほぐして心地よい印象を与えているのかもしれません。意図していない『ムラ』のある身近な造形がそれほど気にならない理由は、私たちが受け入れているからなのでしょうか?

 

 

あなたは『無駄』や『ムラ』があって好きなものは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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