家はすべて巨大ロボ?
子供の頃、戸建の家を見るたびに「巨大ロボットが地面から顔だけ出しているんじゃないか?」なんて想像していました。一度そう見えてしまうと、他のどの建物も顔の形に見えてしまったのを思い出します。私たちは一度そうだと思い込んでしまうと、他のものまで同じように捉えてしまう傾向があります。
例えば、中国製の商品は品質があまり良くない、なんてイメージを持っている人は多いですよね。すべてのモノが良くないわけではないのに、聞いた話や経験でそう捉えてしまいます。「最近の若者は○○で…。」実際に自分がそう感じたからといって、若者すべてを一括りに捉えてしまったり。これは「どうせ他も同じでしょ」といった乱暴な捉え方をしているとも考えられますが、そうではない場合もあります。
私たちは、一度でも強烈な刺激を受けたり、深く印象付けられたりすると、無意識に頭の中の情報が整理されてしまうような気がします。「○○は△△!」。以前ある人との仕事でデザインを気に入ってもらえたのですが、その後会うたびに「キレイ系が得意だよね」と1つのイメージになってしまいました(喜んでもらえたのは嬉しいんですが…)。あえてそう考えているのであれば、そう考えないようにすればよいだけなんですが、無意識なので自分でそこから抜け出すしか方法がありません。人から言われてもダメ。「家を見ても顔の形には見えないよ」そう言われても、私には顔に見えてしまいます。固定概念から抜け出すには、そう思うようになったきっかけと同じくらいの強い刺激をあらためて受けるのがよいのかもしれません。
あなたが『○○は△△!』と思っているものはどんなものですか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。