近くでしか見たことがない?
「競馬のジョッキーの服はかっこわるい」。かっこいいかどうかは人によるので何とも言えませんが、そんなことを言う人の大概は競馬をやったことが無い人だったりします。ジョッキーが着ている勝負服と呼ばれる服、それだけを見た印象を語っています。馬のアイマスク(メンコ)との組み合わせ、騎乗したときの馬と一体になったときの見え方、客席からレースを見たとき、たくさんいる中での見え方…。見る視点が変われば、印象も大きく変わります。
自分の意見を周囲が受け入れてくれない、あるいは自分が周囲の意見に賛同できない。根本的に考え方がちがう場合もありますが、そんなときはまず、自分の視点がまわりとちがうことを疑ってみるのはどうでしょう。それは、自分の意見を否定するためではありません。自分も含め、みんながどういった視点で考えているのかが分かれば、考えを整理することができます。これが当たり前のようでなかなか出来ません。自分の立場や環境をベースに相手の視点を探っているからです。
近くで見ていることが理由で、ズレた捉え方をしたり理解出来なかったりする場面をよく見かけます。会社の会議などで「(相手が)言ってることは理解できるけど…。」と思ったことはありませんか?『俯瞰で物事を見る』などと言われますが、一度自分の場所から外れて見ることも必要です。もしくは、相手の立場に身を置いてみるなど、思いっきり近くに寄ってみるのもアリかもしれません。自分の意見や考え方は大切にしたい部分ではありますが、他の視点で見てみると大きく変わることもあるのではないでしょうか。
あなたが持っている『周囲とちがった意見』は、どんな視点で見ていますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。