あえてのひと手間?
ひと手間が苦じゃないことってありませんか?マッチで火を点けたタバコや、自分で絞った生グレープフルーツサワーをいつもより美味しく感じるのは、きっと自分でひと手間かけているから。バーベキューなどはまさにそれで、自分よりも上手な人に作ってもらったほうが格段に美味しいのは分かりますが、自分でやる満足感がリアルな味を超えるまた別の美味しさを生み出すと思っています。相手の手間を省くことがサービスだと考えたり、自分もできるだけ手間を省きたいと考えたりしますが、この『省いているひと手間』が、かえってマイナスの効果になっていることもありそうですよね。
例えば、スーパーで買い物をしたとき。店員さんが袋に詰めてくれるお店もありますが、それがお客さんの満足になっていない場合もあります。卵とお肉と魚と野菜を買って、店員さんがキレイに袋詰め。帰り途中で気になります「一番下になっている卵は大丈夫かしら…」。自分で袋に詰めしていたら、何も気にせず持ち帰ることができるような気がしませんか?未だに、お客さんが自分で袋詰めするスーパーが多い理由は、きっとレジの効率だけありません。手間がかからない世の中になってきている印象がありますが、なかには省かないほうがよい手間もたくさんあるように思います。
あなたは、手間がかかるけどやっていることは何かありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。