平面のデザインって?
グラフィックの仕事をしていると、たまに「平面のデザイン」なんて言われることがあります。その度に、「平面のデザインってなんだ?」「どうして立体と区別するんだ?」と考えてしまいます。ポスターやチラシ、写真やウェブサイトなどはどれも2Dではあるんですが、人がそれらを見るときはどれも3D。肉眼で見る以上、どんなものでも3Dとして考えなけれなならないと思っています。
だから私は、実際のデザイン検討でもマンガのような方法で検討しています。紙に印刷されたものを真正面から見るだけの人も結構いますが、真正面から平面的に見る機会って意外と少ないんですよね。看板だったら見上げたり、ポスターだったら斜めから見る。時には、ものすごく遠くから見ることだってあります。どんなものでも3D。デザインする対象にもよりますが、平面として考えると、平面的にしか検討しなくなってしまうような気がするので、何でも3Dで考えてみるのはいかがでしょうか?ちなみに以前、上司にポスターのデザイン案を遠くから見せたとき、そんなに遠くじゃ内容が分からないと怒られましたが、まさにその意見が聞きたかったので、良い検討だったと思っています。
あなたが、通勤通学途中で目にした広告は、どんな場所から見ていましたか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
*つい最近、参加させてもらった街灯フラッグのデザイン。「平面だけど3D」の分かりやすい例です。3月22日まで東京の六本木周辺に100点以上の面白いフラッグが掲出されているので、近くに立ち寄った際にのぞいてみてください!