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出さないと入らない?

 

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 どうやったら家具を買ってもらえるか?そんなことばかり考えていた時期があります。「最近の新築の間取りは○○だから…」「この生活スタイルが多いから△△なレイアウトを提案すれば…」といった『どう入れるか』だけを考えていました。そんなときにハッとさせられる意見が…「出さなきゃ入らないよ!」ある引越し業者さんとの雑談でした。よくよく聞いていくと、新しいものが欲しくても今使っているものが置いてあったり、使わなくなったものがスペースを占有していたりするので入れられない、と。お客さんの口からは出てこない、リアルな生活シーンを見る機会がある引越し業者さんならではの意見でした。

 

何かを工場に発注するにしても、人に勉強を教えるにしても、なんでも入れることばかり考えてしまいがちです。製造現場が注文でパンパンだったら発注してもすぐには作れません。分からないところだらけの人に新たなことを教えても頭に入っていきません。『出さなきゃ入らない』。これって当たり前のようで、けっこう抜けてしまう考え方のように思います。健康志向で良いモノをカラダに取り入れるることばかり考えて、わるいものを出すほうが抜けてしまう人も多いですよね。

 

もっと繊細なのはコミニュケーション。頼むとき、誘うとき、叱るとき、褒めるとき、相手はどんな状態でしょうか?やってくれなかったり、言っても伝わらないことがあったら、それは入れる余地がないだけかもしれません。身近なところを見てみると、信頼の厚い人や尊敬される人は、相手に入れる前に出してあげているように思います。ついつい話をしてしまう人は、自分の魅力を語る前にまずこちらの課題を聞いてくれる人だったりするんですよね。

 

 

あなたは『出さなきゃ入らない』と感じたことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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