思っていたより大きい?
少し前、飛行機のエコノミークラスの新しいシートのCMに、俳優の阿部寛さんが起用されていました。はじめて見たときに「なるほど!賢いな」と。シートの感覚が広くなったことをアピールする内容で、こういった場合は実際のサイズ感よりもゆったりしているように見せるために大抵は小柄な人を起用します。でも、大柄な阿部寛さんがリラックスして座っている画ひとつで「(あの大きい人がゆったり座れるくらい)広いんだな~」とイメージできます。CMの構成は阿部寛さんの足元は上手く映さず、その後のシート感覚の説明のシーンでは小柄な人を使っていましたけど…。昔、バラエティ番組で和田アキ子さんに実物よりも小さく作った偽物のタバコを持たせて「こんなに手が大きい」と笑いを誘うやりとりがありましたね。
比較対象物を具体的に示していない場合でも、私たちは無意識に何かと比べて大きさを測っています。小さな器に盛られた料理は量が多く見えたり、子供が抱えている物がものすごく大きく見えたり。無意識に比べる何かを探しています。女性のメイクをする方が言っていましたが、何かを小さく魅せたいときはそのモノ自体は触らず周りを変えるそう。きっとこの効果をうまく使っている人はたくさんいますね。いざ実物を見たときに「なんだ~思っていたより○○だな~」とがっかりするのは、自分が勝手に大きさを変えているからなのかもしれません。
あなたは、実物を見て「あれ?思ったより○○だな~」と思ったことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。