マクラだけウケても意味がない?
落語家の桂歌丸さんが、若い落語家に対して厳しく注意したという記事を読みました。マクラ(演目の前にする小噺)で笑いをとって得意げになっているが、肝心の本題の演目がウケていなければ意味がない。本来は、時節や時事の話をしてお客さんをほぐしながら、演目の中に出てくる古い言葉などを解説しつつ、本題に入りやすくする役割。だから、マクラは「話す」とは言わず、「振る」と言うそうです。確かに、引き立てるためのマクラのほうが本題よりウケても仕方がありません。
どこを一番に持っていくか…。私は空間コーディネートの仕事をすることがありますが、そこは絶対にズレないように注意しています。部屋に置いた家具や雑貨。どんなに良い雰囲気になっていても、家具屋さんなら家具、雑貨屋さんなら雑貨、不動産屋さんなら部屋自体が一番良く見えるコーディネートでなければ意味がありません。家を売るためのコーディネートなのに、「この家具いいね♪」と一番の目的ではないところに興味がいってしまってはダメ。全体的に盛り上がるのも大事なことですが、一番魅せたいところがかすんでしまわないように気を付けたいです。
あなたは、ちがうところで盛り上がってしまったことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。