湘南の人はビーチクルーザー？

　近距離ではありますが、仕事でいろんな場所に行く機会があります。ついこの前、用事があって神奈川県の湘南エリアに行ってきました。駅を出て最初に目についたのは、ビーチクルーザーに乗っている人。たった１人見ただけでしたが、「やっぱり海に近い湘南の人はみんな、普通の自転車じゃなくてビーチクルーザーに乗るんだ…」と思ってしまって。当然そんなことはないんですが、元々持っていた湘南に対するイメージと、目撃した内容がたまたま一致したことで、勝手に頭の中で事実に仕上げてしまっていました。外にサーフボードが置いてある家が多いと感じるのも、きっと同じです。

この『やっぱりそうだったんだ！』が意外とくせ者で、この体験をすると自分の体からその勝手な事実が抜けなくなってしまうのではないかと思っています。例えば、お店の店員さん。自分流の接客方法でお客さんにとても評判が良かったら、別の接客方法を先輩から教えられても吸収しづらい場合があります。自分のイメージで実際に試したうまくいっているからです。別の方法も試してみよう！自分が信じていることはもしかすると間違っているかも？。そんなふうに考えられる人ばかりではありません。相手が考えている内容とは別のことを伝える場合、まずはそれが頭の中だけの知識か、自身の体験が伴った知識かを判断して、伝え方を考える必要があると思っています。ちなみに後者の場合は、実際に別の方法で成功体験をしてもらうのが良いかもしれません。体験は体験でしか上書きできませんからね。

あなたは、実際に体験して「やっぱりそうだったんだ！」と思ったことはありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。