枠にとらわれない?
ポスターを作りましょう!そういう話になると、中にはこんな案が出てきます。紙の形をA1やB2といった規格サイズじゃなくて丸や三角や形を切り抜いたものにしよう。平面ではなくて立体的にしよう、3Dで飛び出す絵本みたいに…。
一見するとおもしろいアイデア。自由で柔軟な発想に思えるのですが、考える入口として個人的にあまりオススメできません。予算や掲出スペースの問題はさておき、伝えたいことをどう伝えるか?見た人にどういうアクションを起こしてもらいたいか?を考えて考えて、考えた上でそれでも規格サイズで表現しきれないとなったときに、はじめて条件を見直していくべきだと思っています。
「枠にとらわれない」。この言葉はときに都合よく使われてしまいがちです。特にデザインをかじっていると「普通にやったら面白くないですよ!」「今までの条件をとっぱらっちゃえばいいんですよ!」と思ってしまうもの。第一線で活躍しているデザイナーも、枠を崩しているようで実は地道に積み上げる作業をしています、きっと。たくさんある条件を普通の手段を使ってどうクリアするか?プロの腕の見せどころです。
あなたは『枠にとらわれない』についてどう思いますか?
(前回の記事と似たような内容になってしまいました…。)
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。