注意書きスルー?
立ち寄ったコンビニのガラス窓にポスターが貼ってありました。店の外から見たそのポスターには、全体の下4分の1ぐらいのスペースに大きく“こちら側を店内に向けて貼ってください”の文字。表裏をその通りに貼れば、雑誌コーナーの棚に隠れるだろう貼り方の注意が表に向いているのを見て、「あ~間違って貼ってる」よりも先に「どうしてあの注意書きを見逃すのだろう?」と思ってしまいました。私が作り手だったら、そこまでしたら100人が100人間違えて貼ることはないだろうと考えてしまうかもしれません。
ただ自分に置き換えたときに、ういった注意書きをいつも見ているかというとそうではありません。文字が大きさや目立つかどうかもそれほど関係ありません。見るときと見ないときの私が感じる違いは『先入観』です。注意書きが貼ってあるペンキ塗り立てのベンチに座ってしまうのは、囲いも無しに置いてあるわけがないと思っているからだったり。先入観は、見えるはずのものを見えなくしてしまう強い力があります。これを逆手にとったプロモーションなどは世の中にたくさんありますよね。はじめからちゃんと示しているのに、後になって気付いてしまったことも一度はあるはず。デザインや企画を考えるときに「先入観をとっぱらって考えなさい」なんて言われたりもしますが、きっとそれが難しいから言うんでしょうね。
あなたは、ちゃんと書いてあったのに見逃してしまった経験はありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。