デザインするために文章を書く?
あるデザイナーさんのこんな言葉があります。「私はデザインをするときに必ず文章に起こす。その文章で表現しきれないことが、デザインすべき重要な点だ。」正確には覚えていませんが、それを聞いたこともあって、それまで敬遠がちだった文章を書くことに対して積極的に取り組むようになりました。その視点で優秀なデザインを見てみると、確かに肝となっている点をうまく言葉にできないからです。著名な作品について書かれている内容が評論家によって異なるのも、うまく言葉で捉えきれないからだと思っています。
もっと身近なところで、例えば雑誌の特集ページを見てみると、写真を使っているところは文字情報で伝えきれないところだったり。プレゼン資料も、口頭ではうまく伝えきれない部分を表現することが多いんです。逆を言うと、文字で表現できることだけを形にしたり、文章で伝わっていることと重複する写真を使っても、あまり意味がなかったりします。もちろんデザインの対象によるので一概に言えることではありませんが、もし、どんなデザインにしたらいいか迷ったら、まずは文章に起こしてみてはいかがでしょうか。きっとやるべきポイントが見つかるはずです。あくまで私の経験上の話ですけどね。
あなたは、文章だけ読んでも分からなかったことがありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、1年前はこんな記事でした↓