効率よく終わらせる?
「効率よくやろうとするな!」と言われたことがあります。効率よくしようと考えはじめると、仕事を処理する(こなす)ようになって、早く終わらせることが優先されてしまうからです。例えば、私はデザインの仕事をしていますが、どちらかというと1案1案じっくり考えるやり方をしています。アイデアをひとしきり出して、スケッチの下絵だけをバーっと書いて、着色をまとめてやって…とやれば、あっという間にいくつかのデザイン案を用意することはできます。でも、その方法はとっていません。理由は、処理仕事になってしまうからです。
作業の段取りを組んだり、スピードをアップすることも大事なことで、そこは私もやっています。でもそれは、浮いた分を推敲する時間に当てたり、さらに詰めるため。その仕事自体を早く終わらせるためではありません。もちろん仕事には、かけてよい時間と納期があるので、ダラダラとやっていいわけではないんですが、『効率よく』は目的を変えてしまう危険を併せ持っているような気がします。効率がわるくても良いモノができるならそれで良かったりしますからね。仕事が立て込んでいたりすると、ついつい効率を考えてしまうので、その度に「効率よくやろうとするな!」という言葉を思い出しています。
あなたが、より効率よくやりたいことは、どんなことですか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓