デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

『これから』に興味あり?

 

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 コンビニで飲み物を買おうをしたら、お茶のパッケージが涼しげなデザインに変わっていました。仕事柄、そういった変化には敏感ではあるんですが、いつも以上に目がいってしまって…。その時、「やっぱり人って、今よりもこれからのことに興味があるんじゃないか?」と思いました。もちろん私がそう感じただけかもしれませんが、仮にそれが春っぽいデザインだったらそこまで注目していなかったような気がします。きっと、春よりも先の夏っぽいデザインだったから。

 

面接でも営業でもプレゼンでも、話を聞く側の人は、今のことを話されるよりも、これからのことを話された方が聞いてしまうそうです。「私は、〇〇が出来て、△△が得意です!」でもいいのですが、「私は、これから□□を身に付けて、××の面でも力になれるように頑張ります!」の方が聞いてしまう。『これから』の話をしているからです。20代の頃にあるデザインの提案をしたとき、私の提案は却下され、別の学生の提案が採用されたことがありました。単純に良い方が選ばれたんですが、学生のデザインは今すぐに実現できないモノでした。私のは今の環境と技術で実現できるモノ。開発チームがやってみたいと思ったのは、きっと前者だったのでしょうね。

 

 

あなたが、楽しみにしている『これから』のことは、何かありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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大きく捉えると難しい?

 

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 突然ですが、皆さんは年に何回くらい旅行をしていますか?私は月に1~2回ぐらい。とは言っても、遠出するのは年に1回で、ほどんどはちょっと電車に乗って行けるような知らない町を散策する程度です。私にとっては、それもちょっとした旅行。大きく捉えるとなかなか難しいことでも、少し身近なところまでハードルを下げれば、比較的気軽にできたりします。例えば、社会貢献なんて言葉を聞くと、個人でできる簡単なことなんて無さそうですが、近所のゴミ拾いをするだけでも立派な社会貢献ですし、働いていることだってそう。

 

私の先輩が、日本の職人さんの仕事を残していく活動をしているんですが、大きなことだけでなく、誰でも簡単にできるようなこともやっています。職人さんが作ったものを自分で使ってみる。高額な商品はなかなか手が出せませんが、数百円の商品なら気軽にできます。その先輩は、手作りの和紙でできた名刺入れを使っていますが、名刺交換をするたびに和紙の話題で盛り上がったり、自分が使っているので人に話ができたりする。使っている人が1人増えただけでも、広がってまた1人愛用者が増えるかもしれません。大きく捉えるとなかなか難しいことでも、身近なことなら簡単♪ちなみにその名刺入れは500円だったそうです。

 

 

あなたは、難しいイメージがあることでも、簡単なところからやってみた経験はありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

*今回の記事のきっかけになった話はこちら。つい先日書かせてもらった、ニッポン手仕事図鑑さんへの2回目の寄稿です。(下は1回目)

 

 

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練習すれば意外と出来る?

 

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 昨日はホワイトデーということで、よく知っている一部の人にだけ手作りクッキーを渡しました(作ったのはパティシエ修行中の妻ですが…)。砂糖などを使ったペーストでデコレーションするアイシングというものをやってみたんですが、これがなかなか難しく、普段から絵は描き慣れているつもりでしたが、イメージ通りになりません。コツを教えてもらいながら、やって、やって、やって…。何度もやっているうちに、なんとか人にあげても大丈夫そうなところまで出来るようになりました。

 

「たくさんやれば出来るようになるから!」。学生時代、センスの乏しい私に先生がかけてくれた言葉で、それを信じて色々やってきた結果、出来るようになったことがいくらか増えました。もちろん、スポーツや芸術のように練習を重ねたからといって身につかないものもありますが、一方でやれば出来るようになるものもたくさんあります。私はデザインの仕事をしていますが、正直センスはないと思っています。でも、その他の『やれば出来るようになること』をできるだけ身につけた結果、まだまだ未熟ですが、何とか仕事にできるようになりました。出来るようになるまで時間がかかる人もいますし、やったらすぐに出来てしまう人もいますが、いずれにしてもやって出来るようになるならば、やらない手はありません。

 

 

あなたが、何度も練習して出来るようになったことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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抑揚をつけなくてもいい?

 

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 先日とある場所で、対照的なトークを聞きました。1つは、淡々と伝えるトーク。もう1つは、抑揚をつけて伝えるトーク。私は、後者の方が伝わりやすいのでは?と思っていましたが、そんなこともなくどちらの話もしっかりと伝わっていたように感じました。聞いていた人たちは皆、聞きたいと思ってそこに来ていたからです。興味もなくただ単に話を聞いていたら飽きてしまうので、抑揚をつけて話に興味を持たせることは効果的です。でも、聞こうとしている相手なら、そうしなくてよかったりもします。

 

興味を持ってもらうために強い言葉を使ったり、話題を絶やさないようにしたりと、様々な方法で相手を引きつける。広告などそうしているケースは多く、確かに興味が無い人には効果があるんですが、興味のある人にとってどうか?と考えてみたときに、たまに判断に迷うことがあります。例えば、私はドキュメント番組が好きでよく観ていますが、そこに抑揚を効かせた表現はほとんどありません。それはきっと、興味を持って観ている人が多いから。一方で、ゴールデン番組などが数分に一回のペースで話題が変わったりするのは、興味を持って観る人が少ないからではないかと。伝える相手の興味度合いを図ることはできませんが、もし相手が興味を持ってアプローチしてきたときは、そこまで表現を強くする必要はないのかもしれません。

 

 

あなたが、抑揚のない表現でも長く観ていられるのは、どんな番組ですか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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土曜日は青?

 

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 カレンダー。日曜日は赤で、土曜日は青。当たり前のように使っていますが、どうしてその色になったのか気になりました。そうなった理由が必ずある。普段からそう考える癖がついてしまっているので、いつものように調べてみると、特に理由は無し…。日曜日は昔から赤で浸透していて、日本では週休二日が一般的になった頃から、土曜日にも見やすい色をつけた方がいいということで青になったそう。「土曜日=青」は、日本独自のものだとか。青である理由は特にないみたいです。

 

つい先日のブログ『私だったらこうする?』でご紹介した、自分なりにそうなった理由を探ってみるトレーニング。結果が分かると、そこで「あ~そうだったんだ」と、自分の予想した理由と答え合わせをして終わることが多いんですが、答えが分かってからが重要。カレンダーの例なら、「土曜日は見やすいから青を選んだ。」から、「どうして青を見やすいと思ったのか?」とさらに進めて考えてみるんです。もしかしたらそこに、作者も意図していなかった理由が隠れているかもしれません。青は開放感を与える色だから土曜日に適している?食欲を抑える効果があるから、金曜日の夜呑んでも土曜日は健康的な食事が取れる?…何にでも理由があると決めつけてしまうのも考えものですが、そうやって考えていくと自分が持っていない考え方が見つかったりするので、発想の引き出しが増えてオススメです♪

 

 

あなたは、調べたけど特に理由が無かったことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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常識を壊されたら忘れない?

 

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 走行中に列車の外に出る。日本では実現は難しいと思っていました。でも、先日公開されたJR西日本の豪華寝台列車「瑞風」は、走行中に車外のデッキに出て景色を楽しむことができます。進行方向に対して最後尾に限るそうですが、それでもすごい。他にも窓の無い列車もあるとは思いますが、このニュースをみたときに私の常識は崩れ、同時に強烈な印象が残りました。常識が崩されると強く残る。

 

ダイソンの扇風機もそれに似ていて、風を送るものなのに、羽を無くして真ん中をスッポリ抜いてしまうなんて考えもしません。きっとはじめて見た人は、みんな忘れずに覚えているのではないでしょうか。ただ単に奇をてらったモノや、話題性ばかり気にして作られたモノは、一瞬興味を持ってもすぐに忘れてしまいます。でも、常識を壊したアイデアやモノは忘れません。きっと自分を多かれ少なかれ変えたモノだから。もし相手の記憶に残し続けたいと思ったら、その人の常識を壊せばいい。技術的なことや研究者がやっているような難しいことに限らないので、相手の常識を壊してみてはいかがでしょうか。

 

 

あなたがずっと覚えていることは、自分の常識を変えたことだったりしませんか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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触ったら興味倍増?

 

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 最近、どういうわけかインテリアコーディネートのお仕事をよくいただきます。良くも悪くも専門の会社にはない魅力を感じていただけているようで、「お部屋を見に来たお客さんとの話がしやすい」という感想が多いんです。詳しく聞くと、お客さんがコーディネートした雑貨や小物を触って、場所を変えたりして楽しんでくれるそう。お部屋に対して興味を持ってもらえるので話も弾むそうです。

 

その結果は、半分は狙いで半分はたまたま。私がコーディネートをするときは、微妙にバランスを崩していて、それを見た人が崩れたバランスを直したくなるようにしています。大事にしているのは触ってもらうことで、触ると、「自分がそこに住んだとしたら、こうしようかな~♪」とリアルな想像が膨らむんです。だから、はじめにセッティングしたままのコーディネートを維持しなくてもOKです!と相手の人には伝えています。お客さんが来る度に少しずつ変わっていて、時間が経ってから見に行くと面白いんですよね。街中で気になったものを触ろうとすると、「触らないでください!」となっていることが結構あるので、触れたら興味倍増なのになぁ…といつも思ってしまいます。

 

 

あなたが、触って興味が湧いたものは何かありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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平面のデザインって?

 

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 グラフィックの仕事をしていると、たまに「平面のデザイン」なんて言われることがあります。その度に、「平面のデザインってなんだ?」「どうして立体と区別するんだ?」と考えてしまいます。ポスターやチラシ、写真やウェブサイトなどはどれも2Dではあるんですが、人がそれらを見るときはどれも3D。肉眼で見る以上、どんなものでも3Dとして考えなけれなならないと思っています。

 

だから私は、実際のデザイン検討でもマンガのような方法で検討しています。紙に印刷されたものを真正面から見るだけの人も結構いますが、真正面から平面的に見る機会って意外と少ないんですよね。看板だったら見上げたり、ポスターだったら斜めから見る。時には、ものすごく遠くから見ることだってあります。どんなものでも3D。デザインする対象にもよりますが、平面として考えると、平面的にしか検討しなくなってしまうような気がするので、何でも3Dで考えてみるのはいかがでしょうか?ちなみに以前、上司にポスターのデザイン案を遠くから見せたとき、そんなに遠くじゃ内容が分からないと怒られましたが、まさにその意見が聞きたかったので、良い検討だったと思っています。

 

 

あなたが、通勤通学途中で目にした広告は、どんな場所から見ていましたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

*つい最近、参加させてもらった街灯フラッグのデザイン。「平面だけど3D」の分かりやすい例です。3月22日まで東京の六本木周辺に100点以上の面白いフラッグが掲出されているので、近くに立ち寄った際にのぞいてみてください!

 

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私だったらこうする?

 

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 駆け出しの頃から、やっているトレーニング(というか遊び)があります。「私だったらこうする!ゲーム」。電車の中で何でもいいので1つ広告を見つけて、同じことを自分だったらどう伝えるか考えるものです。メモ帳やスマホを使うことなく、混んだ車内でも頭の中だけで気軽にできるので、暇さえあればやる習慣がついてしまいました。自分なりの表現を考えるのももちろん勉強になるんですが、それよりも、その広告を作った人がどう考えてその表現に至ったのかを汲み取るとても良いトレーニングになるからです。

 

優秀な人が作った広告に出くわすたびに勝手に関心…。その場で考えた自分のアイデアでは足りないところや、他の表現にできなかった理由がいくつも出てきます。自分の新しいアイデアを出さなくても、どうしてその字体を選んだのか?その写真なのか?その色なのか?を考えるだけでも、とても勉強になります。参考書を読んで勉強することも大切ですし、テクニックを磨くことも大事なことですが、身近な教材もたくさんあるので、ぜひ気が向いたら試してみてください!実際にどう考えて作られたものかを知ることはできませんが、それを考えるのがこの練習のオススメポイントです。

 

 

あなたは、「私だったらこうするのに…」と思ったことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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手書きのチカラ?

 

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 昨日、電車に乗って一番はじめに意識して見たのは、手書き風の広告でした。そんなふとした瞬間に、パソコンでは作れない手書きの不思議なチカラを感じます(その広告は本当の手書きではありませんでしたが…)。以前、友人と居酒屋に行ったとき、メニューがパソコンで打った文字だったのを見て「味気ない」と言っていたのを思い出しました。味気ない…。

 

もしかすると私は、味気があるモノに惹かれてしまうのかも。手描きのイラストがついていたりすると見てしまいますし、お手本のような美しい字よりも、ちょっとクセがあって汚い字のほうを見てしまいます。仕事柄、整ったモノに見飽きているのかもしれませんが、私に限らず、人の手で作られたモノのほうが興味を引くような気がします。伝える内容によっては、人の気配を消さないといけないこともありますが、その人の味のある表現のほうが魅力的な場合もあります。相手は味気を求めているのか?求めていないのか?そんなことを考えながら、どんな伝え方にするか検討してみるのも面白いかもしれません。

 

 

あなたが最近、興味を持った手書きのモノは何かありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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これは何の番号?

 

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「メールです。XXX@YYY.com XXX@YYY.com までお送りくださ~い!」聞いていたラジオの中での何気ないひとコマですが、重要なことにあらためて気付かされました。それは、はじめに入れている「メールです」。これがあるから、その後の記号をメールアドレスと認識して聞くんです。入れていなければ、@が出てくるまでホームページのURLなのか何なのか判断が出来ません。変なことを言っているようですが、それが出来ていない表現は街中で結構見かけます。

 

「03-XXXX-YYYY」は、馴染みのある市外局番なので、東京都の電話番号かファックス番号だと分かります。でも「092-XXXX-YYYY」だったら、同じスピードで認識することが出来ません。何の情報か知らせた後に内容を伝えるから、相手が受け取れる。そう考えると、普段伝えている記号の羅列が、すぐに理解されているかは怪しいところです。ホームページのURLを伝えるときに何気なく省略している「URL:」や「http://」「www.」。本当に省略して良いかどうか、その都度よく検討した方が良さそうです。

 

 

あなたは、すぐに何の情報か分からなかった経験はありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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条件が多すぎて面白い?

 

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 初めて就職した会社でデザインの仕事がうまくできず、久しぶりに会った学校の先生に愚痴ったことがありました。「条件が多すぎて、デザインのしようがない」。車や電化製品など、構造上の問題を考えていくとある程度カタチが決まってくるものは確かにあります。でも、だからデザイナーの力が必要なわけで、少ない条件をクリアするのは簡単。ちなみに、愚痴ったときの先生の返しは、「じゃあ、デザイナーやめろ」でした。

 

今までデザインの仕事をしてきて、何度か震えるような瞬間がありました。それは、条件が多すぎてやりようがないような依頼に対して、みんなが納得のデザインをあげられたとき。そういったことが楽しめるようになってからというもの、他のデザイナーが断った案件などが、私にまわってくるようになってしまいましたが…。「この予算じゃ…」「この環境じゃ…」「この納期じゃ…」。そんなときこそ、デザイナーの腕の見せどころだと考えるようにしています。条件が多すぎると確かに難しい。でも逆に、条件が全く無いほうがよっぽど難しいはずなんですけどね。

 

 

あなたは、条件が多すぎて大変だったことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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みんなは欲しいはず?

 

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「こうすればきっと欲しくなる!」「こんなに魅力が詰まっていたら買うはず!」そんなプレゼンを聞くと、たしかにそうかもな~と思います。でも、「じゃあ、あなたは買うの?」と尋ねると、どういうわけか買わないと答える人が多い。「私はターゲットじゃないから…」「私は普通の人と感覚がちがうから…」。??

 

理由を具体的に聞くと、買える金額だけど家に置く場所がない、良いんだけど部屋の雰囲気に合わない、うちは子供中心の生活だから…。聞けば聞くほど、「それがリアルなターゲットの事情じゃないの?」と言いたくなってしまう内容ばかり。例え自分がその商品のターゲットから外れていたとしても、自分が抱く懸念と同じ懸念を抱く人もいるはずです。その懸念事項をたくさんあげて解消するためのアイデアを考えれば、売れる可能性はもっと広がります。あなたが買わないものは、他の人も買わない。昔、学校の先生に言われたときはピンときませんでしたが、ようやく理解できるようになりました。さすがに女性モノの下着とかは当てはまりませんけどね。

 

 

あなたは、自分が興味のないモノを人に勧めたことはありますか?

 

 

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入口に贅沢を?

 

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 美人のお姉さんがいる受付。エレベーター嬢のいるデパート。欧米の人たちからすると、どうしてそんな仕事が必要なのかよく分からないそうです。会社の受付なら内線を置いておけばいいし、エレベーターは自分で操作できる。確かにそうなんですが、「できるから不必要」「代替できるから不必要」とはならないのではないかと。これから多くの仕事が無くなっていくと言われていますが、私は受付係やエレベーター係は少なくなっても無くならないような気がするんです。

 

前職で度々訪れていた中国では、どの会社も必ずエントランスを豪華に作り込んでいました。高価な美術品や数百万円はするようなテーブルセットが置かれていたり、なかには建物の中に人工の池を作っている会社も。こんなにウチの会社は繁盛しているんだよ!というアピールではありますが、それをふまえたとしてもそこまでする必要はありません。お客さんが来ないオフィスだからと言って、必要最低限の環境があればいいのか?果たしてどうなんでしょう。

 

 

あなたは、「そこまでする必要はないんじゃないか?」と思ったことは何かありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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特徴はひと言で?

 

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 コンビニのファミリーマート。セブンイレブンやローソンといった競合を相手に頑張ってるな~と、ある記事を読みながら、ふとどんな特徴があるか考えてみました。「無印良品が置いてある」「Tカードが使える」「チキンが美味しい」…。いくつか挙げていくと、生き残っている理由が何となく分かったような気がしました。それは、特徴がどれもひと言で語れること。長々説明する特徴がほとんど無いんです。

 

たまに一緒に仕事をする先輩は、企画立案やブランディングをやっているんですが、コンセプトを考えるときはいつもシンプルにひと言で語れることを意識しています。ややこしい説明になってしまうということは、まだ整理ができていないのと同じ。たしかに、世の中で支持されている人や会社、サービスや商品は、どれも簡単に説明できるものばかりです。もし、なかなか広まっていかない悩みがあったら、それはひと言で説明できないのが原因のひとつかもしれません。

 

 

あなたは、自分の特徴をひと言で他人に伝えることができますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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