どうして縦長？

　デジタル液晶ビジョンの看板や広告を当たり前のように目にするようになりました。はじめて見たとき、「どうして縦長？」と思った人もいるのではないでしょうか？縦に貼られたポスターの比率とも異なる縦に細長い画面。お店の立て看板がそのままデジタル化したと考えたら自然ですが、それでも見慣れていないような気もします。掲示スペースの問題などから縦長になったそうですが、そんな見慣れていない形をどうして私たちは見てしまうのでしょうか。きっとその理由は、実は見慣れているからです。

あの画面の比率は、スマホの画面の比率とほぼ同じ。年がら年中スマホを見ている人にとっては、他の何よりも見慣れている親しみのある形です。デジタル広告を見てしまう一番の理由は、目新しさや発色の鮮やかさではなく、見慣れているからだと考えています。ハートの形が好きな人はハートを見つけるとつい見てしまったり、子供が生まれた人は街中で赤ちゃんを連れている人に目がいったりしますよね。人の注意を引く方法はたくさんありますが、その人が一番よく見ているモノや一番好きな形に近づけてみるのはいかがでしょうか。目新しさや驚くような仕掛けも確かに注目されますが、お馴染みのモノでも十分に人の目にとまることは出来ると思っています。

あなたは、自分がよく使っているモノと同じ形のモノを、ついつい見てしまっていませんか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。