デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

デザインに必要な情報量?

 

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 自分の奥さんに「カレーを作って」と言われたら、すぐに作りはじめます。顔見知り程度の人に「カレーを作って」と言われても、すぐに作りはじめることはできます。どちらもすぐに作ることができる。でも、前者と後者の間には、圧倒的な情報量の差があります。生活習慣、好みの辛さやドロドロ具合など、奥さんのことをなんでも知っているから奥さんに合わせたカレーになる。一方で、顔見知り程度の人にいきなりカレーを作っても、その人のぴったり合ったカレーにするのは至難の業。だから、後者の場合は色々と聞いて情報を得ないといけません。

 

よっぽど頭が切れる人を除けば、何かのデザインを頼まれてすぐに着手する人のほとんどは、下準備ができていません。デザインするための情報量が足りていないんです。つい最近、「このデザイン、どうしたらいいか分からなくて…」と相談されましたが、半分いじわるで「私も分かりません」と。もちろんその後に、デザインに落とし込むための情報を集めて整理するように促しました。それをやった後はスムーズにデザインが進んでいて、相談してきてくれたその人にとっても良いきっかけだったと思います。それまで、感覚で対応できていたことができなくなって、はじめて気付く。自分もそうだったなぁと駆け出しの頃を思い出してしまいました。日本人が好むカレーは感覚で作れたとしても、インド人が好むカレーは調べないと作れませんよね。

 

あなたは、手を動かす前に必要な情報を集めていますか?

 

 

 

*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓  

 

 

 

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